楽天ドラフト１位・松井裕樹投手（１８）＝桐光学園＝が１９日、コボスタ宮城で行われている新人合同自主トレで２日連続のブルペン入り。２５球の内容もさることながら、登板後のマウンドには大物の証しが残されていた。

　登板後にマウンドを携帯電話のカメラで撮影した酒井２軍投手コーチは「なぜ体が小さいのにあれだけのパワーが出るのか、足跡に出ている」と目を丸くした。

　特筆すべきは、軸足の跡。「投げ終わった後は外側に逃げるのが普通」と同コーチ。しかし、松井裕はプレートから約８０センチ、ほぼ直線的に伸びていた。「何百人と見ているが、２、３人しかいない。珍しい形」。名前こそ明かさなかったが、「間違いなく良い投手だった」という。

　松井裕は「それほど足跡を意識したことはない」と照れ笑いを浮かべたが、一流を証明するラインがくっきりと浮かび上がっていた。