西武からロッテにＦＡ移籍した涌井秀章投手（２７）が２６日、千葉市のＱＶＣマリンで自主トレを公開した。本拠地開幕戦となる４月１日の西武戦での先発を熱望し、古巣斬りを誓った。

　「投げてみたい？そりゃもちろん、あります。おかわりさん（中村）と対戦したい」。当然、３月２８日の開幕ソフトバンク戦（ヤフオク）で先発できればベストだが、記念すべき新天地での初白星は、古巣から奪いたい気持ちもある。不敵に笑った涌井は「４・１」に照準を合わせた。

　２月１日からのキャンプではブルペンで徹底的に投げ込む。１１年に導入された統一球が合わなかったこともあり、ここ数年は投げ込み不足で「それで結果が出なかったのかも」と涌井。「このキャンプで計２０００球は行きたい。投げ込みで肩をしっかりとつくりたい」と原点回帰する。

　練習中にはマウンドに立ち、あらためて感触を確かめた。名物の強風にも「今までは苦しめられたけど、これからは利用したい」と抜かりなかった。