由規ブルペンに小川監督「想像以上」
右肩手術からの復活を目指すヤクルト・由規投手(24)が27日、神宮ブルペンに入り、小川監督の前で捕手を立たせて28球を投げた。一昨年春のオープン戦以来約2年ぶりに由規の投球を見た小川監督は「報告は受けていたが、想像していたよりしっかり腕が振れていた」とうれしい驚きに目を輝かせた。
由規は4日に捕手を座らせての投球練習を再開。約2週間、暖かい沖縄で自主トレを行い、その間8度ブルペンに入り、最多で74球投げてきたという。「下半身主導で投げる感じを沖縄でつかめた。怖さも抜けてきた」。復活への手応えを感じている。
キャンプは宮崎・西都での2軍組スタートが決まっている。本人は「正直、上(1軍組)だと焦るのが見に見えている。宮崎はそれほど暖かくないし、マイペースにやっていきたい」と、キャンプでのアピールより開幕1軍に照準を合わせている。
キャンプ終盤、1軍は練習試合のため2月23日に沖縄から宮崎へ移動する。ここが1、2軍入れ替えの一つのタイミングになる。小川監督は「2年半投げてないから、期待しすぎては酷だろう。オーバーワークになるから、オレの口からはこれ以上は言えない」と言葉を選んだが、161キロ右腕の復活を心待ちにしているはずだ。