巨人・阿部慎之助捕手（３４）が３０日、キャンプ地・宮崎での合同自主トレ最終日に“ブルペン入り”し、投手陣を熱血指導した。

　合同自主トレ前にはブルペンでは「見るだけ」と話していた阿部だが、我慢できなかったのだろう。ミットを持ってブルペンに登場。山口の投球を座って受けた後、捕手の真後ろに立ち内海、菅野、大竹、杉内らの球筋を確認。その後マウンド後方で、若手投手にアドバイスを始めた。

　３年目右腕の田原誠には「（試合で）使う変化球だけを絞って投げるように」と助言し、さらには「中継ぎで生きていくために」と自らお手本を見せながらクイック投法を指導。育成選手ながらキャンプ１軍スタートの土田にも「クイックの練習をしろ」と指示した。

　阿部は「キャンプに入ったら実戦に近くなるわけだから、細かいところを言っていかないと」と意図を説明。リーグ３連覇、日本一奪回へは若手投手の底上げは不可欠。そんな思いがこもった“阿部塾”となった。