ソフト新加入サファテ、何連投でもOK
ソフトバンクに新加入したデニス・サファテ投手(32)が30日、新天地でのフル回転を誓った。ジェイソン・スタンリッジ投手(35)、ブライアン・ウルフ投手(33)とともにヤフオクドームでの入団会見に臨んだストッパー候補は、6連投(移動日を挟む)した西武時代のように毎試合マウンドに上がる決意を披露。故障がちのため、連投を含めて無理が利かなかったファルケンボーグ(現楽天)とはひと味違う点をアピールする。
アピールポイントを問われたサファテは迷わず答えた。「できるだけ多くの試合に登板する点だ。毎日でも投げたい」。何連投でもいとわず投げまくることを宣言した。
入団会見で秋山監督が「1年間通してけがなく最後までやってくれるのが一番」と願った通り「無事是名馬」は何よりのアピールになる。昨季まで勝利の方程式の一角を担ったファルケンボーグが右肘に不安を抱え、首脳陣の配慮もあって、在籍5年間で3日連続登板は1度にとどまった。
サファテは広島、西武の3年間で既に健脚ならぬ「健腕」ぶりを見せつけてきた。広島1年目の2011年にデビュー戦から4日連続登板すると、西武時代の昨季は9月28日のソフトバンク戦から4日連続を含む6連投(移動日を挟む)。この間に2勝3ホールドを挙げ、4位から逆転でクライマックスシリーズに滑り込む原動力になった。
ホークスでも連投OKの姿勢は変わらない。「監督からいけと言われたらいくのが自分の仕事。勝っている場面で投げられる限り投げていく」と出番を歓迎した。
連投への備えもしてきた。1月に米国アリゾナ州での自主トレで筋トレや有酸素運動などを行い「ほぼ百パーセント。(キャンプ)初日からブルペンで投げられる」と仕上がりの早さを強調。五十嵐や森福、柳瀬、岡島らと競争する宮崎キャンプでも、積極的にアピールする考えだ。
「来日時からいいチームと思っていたし、オファーを受けてうれしい。いい打線が味方になるのも心強い」。昨季12球団トップのチーム打率をたたき出した最強打線の援護も励みにして、タフネス右腕がタカに3年ぶりの日本一を呼ぶ。