G松井臨時コーチが坂本に巨人魂注入
「巨人春季キャンプ」(2日、宮崎)
松井秀喜臨時コーチが、坂本勇人内野手の打撃投手を務めた。特打で110球を投じ昨季、打撃不振に陥った坂本にゴジラ流で“ジャイアンツ魂”を注入した。
新旧のスター“対決”が実現した。松井氏がマウンドに上がり、坂本が打席に立った。サンマリンスタジアム宮崎のスタンドから大きな拍手が沸き起こった。
Tシャツ、短パン姿の松井氏がボールに気持ちを込めた。特打の打撃投手を務めこん身の110球。坂本も偉大な先輩から何かをつかみ取りたかった。力強いスイングを披露し、12本の柵越えを放った。
終了後はガッチリと熱い握手。現役時代に希代のスーパースターだった松井氏が、若武者に“ジャイアンツ魂”を注入した。「もともと力のある選手。自分の思うようにプレーすれば自然とチームの力になるでしょう」とアドバイスも送った。
後輩の打撃については「少なくてもバッティング練習で穴を見つけるのは難しい。どこでも芯に当てていい打球を飛ばしていた」と目を細めた。坂本は「感謝の気持ちでいっぱいです」と大感激だ。
昨季、坂本は打撃不振に陥り打率・265に終わった。松井氏は「ジャイアンツの中心選手。僕は何も心配してません」。温かく包み込むように見守るつもりだ。
前日は亀井の打撃投手を務めたが、“連投”で坂本にエールを送った格好。その1球1球にかわいい後輩への愛情がこもっていた。