佑ちゃん熱投67球、栗山監督絶賛
「日本ハム春季キャンプ」(2日、名護)
斎藤佑樹投手が、今キャンプで初めて捕手を座らせ投球練習を行った。新球シュートを交え67球の熱投。見守った栗山監督は、現役時代のチームメートで、右肘痛などから復活した荒木大輔氏(前ヤクルト投手コーチ)と重ねて絶賛した。
力強いフォームで堂々と投げ込む。今までとは違う球威、近藤捕手のミットに大きな音が鳴り響いた。昨年、右肩関節唇損傷で苦しんだが今年はもう申し分なく投球できる。斎藤佑は「去年のことを考えれば喜びを感じてます。景色が変わりました」と語った。
昨季未勝利からの復活を懸ける今季は「勝負の年。気を引き締めてやらないと」と厳しい姿勢で臨んでいる。普段の爽やかな佑ちゃんと違い、今年はマウンドで打者の懐をえぐることにも遠慮はしない。昨季まで投じたツーシームを改良し、打球を詰まらせるシュートの習得に励んでいる。上々の内容に「試したいことができた」と手応え十分だ。
荒木氏と親交が深かった栗山監督は「荒木大輔が変わる経緯を間近で見てたけど、そことかぶるよ。後は結果を出すだけ」と目を細めた。復活への一歩を示す日は8日の紅白戦。「戦闘態勢に入っている」と佑ちゃん。自信を取り戻しつつある右腕は気迫を前面に出し全力で抑える。