「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（２日、宜野湾）

　ＤｅＮＡの三嶋一輝投手（２３）が開幕投手の最有力候補に躍り出た。中畑清監督（６０）が練習内容を評価。「早いうちに（開幕投手が）“彼じゃないの”という話が出てくるよ」と目を細めた。

　初日に８１球。この日は１２５球。２日で２００球超えを果たした。「去年ローテを守ったけど、今年は確約されているわけじゃない。どんどんアピールしたい」と意欲的だ。１１日の紅白戦で登板予定。ハイペース調整で、存在感を示す思いだ。

　そんな姿勢が指揮官の胸を打つ。十分な自主トレを裏付ける投球練習。陸上メニューでも常に先頭に立つ。「ブルペンの球数、内容、ランニングする姿に十分チームを引っ張る自覚が伝わってきた」と心身両面を絶賛だ。

　中畑監督が掲げる開幕投手の条件は「柱になってくれと期待できる投手」。三嶋は「開幕投手を目指すわけではないけど、任せたいという評価を受けるならやりたいですね。自分のベストを上げていきます」。昨季６勝。小久保ジャパンにも選出された右腕が、さらに大黒柱になる。