松井臨時コーチ、菅野に内角エグられた
「巨人春季キャンプ」(4日、宮崎)
春季キャンプで臨時コーチを務めるOBの松井秀喜氏(39)が、初めて1軍のブルペンに足を運んだ。打席に立ち菅野智之投手(24)の投球をチェックした。
内海らの投球を視察していた松井氏がおもむろに動き、打席に入った。その相手は菅野。ファンはざわめき、拍手が起こった。
打席の松井氏は、右足で小刻みにタイミングを取った。当然、スイングはしなかったが、右腕に内角をえぐられた。19球目の内角直球に体勢を崩し、打席を外して苦笑いだ。
「キレと低めのコントロールがいい。球に力もある。(印象に残ったのは)ストレート」。51球を目の当たりにし、その実力は十分、分かった。
打席に立っただけではない。2年目の今季、進化を目指す菅野に大きな刺激を与えた。右腕は「立ってもらえただけでうれしい。感動しました」と大感激。原監督は「ブルペンの100球よりも彼(松井氏)に1球投げた方が実になったんじゃないかな」と目を細めた。
もちろん、この日も精力的に動いた。大田の特打で打撃投手を務め“4連投”。臨時コーチとして迎えたキャンプ第1クールは終了した。巨人に新たな風を吹き込んでいることは間違いない。