「日本ハム紅白戦、白組０-２紅組」（６日、名護）

　中田翔内野手（２４）が６日、今キャンプ初の紅白戦で「４番・三塁」で先発出場した。外野から三塁へのコンバートに挑戦中の主砲は初の守備機会でいきなり失策。難しさを痛感しながらも「ひとつずつ勉強していきたい」と上達を誓った。

　三塁挑戦中の中田が、実戦で初めての守備機会で、やってしまった。三回２死一塁。陽岱鋼の三塁線への打球に素早く反応したが…はじいたボールが、ファウルグラウンドに大きくそれた。

　試合前の「４番、サード中田」の場内アナウンスでは大きな歓声を浴び、笑顔で三塁の守備に就いたが、失策時はスタンドから大きなため息。この時ばかりは天を仰いだ。

　プロ１年目以来、６年ぶりに挑戦するホットコーナー。紅白戦の前は「ボールがどんどん飛んできてほしいね」と楽しみにしていた。しかし、簡単に打球をさばけるほど甘くはなかった。

　結局、この試合では唯一の守備機会だった。「ただ単に俺のエラーだろ」とぶ然。今キャンプは通常の練習後、三塁の特守を連日こなしているが「練習と試合では全然違う」と本音を漏らした。

　ただ、これで弱音を吐くほど弱くはない。「たくさん教えてもらって勉強していく。打撃より守備を先に考えてやっていきたい」。今後も練習後の特守を重ねていく覚悟だ。

　栗山監督は「まあこれから。今のうちにたくさんエラーしてほしい」と悠然。不動の「４番・サード」定着へ、今後も実戦では三塁で起用する考えだ。