西武テスト入団の森本が15年ぶり一塁
「西武春季キャンプ」(8日、南郷)
DeNAを戦力外となり西武にテスト入団した森本稀哲外野手が、15年ぶりの一塁守備に挑戦した。今キャンプ初めて投内連係で一塁へ。昨秋に伊原監督が内々に一塁も準備するように通達。左膝手術歴のある一塁中村のバックアップに、もう“ひちょり”の一塁手との思惑だ。
外野手でゴールデングラブ賞を3度受賞した名手だが、帝京高時代は遊撃手。ただプロで一塁での出場は、内野手登録だった日本ハム1年目、1999年の2軍戦1試合のみという。中村、山崎とともに一塁へ。外野用グラブで最初のゴロを慎重に捕りにいくと、周囲から「硬い硬い!」とヤジられ、ファンブルも。途中ミットに持ち替えてからは無難だった。
偵察したセ・パ複数球団スコアラーも興味深そうに見入った光景。奈良原内野守備走塁コーチは「中村がDHに入るケースや、万が一のこともある。複数ポジション守れた方がいい」と説明。今後、必要に応じ、実戦でもテストするという。
練習後、森本は「まさか僕のファーストにこんなに記者さんが食いつくとは」と報道陣を笑わせ、すぐ真顔に。「(一塁は)打撃ありきのポジション。『ひちょり、一塁いこうか』となったとき、しっかりいけるように」と出場機会に飢えていた。