オリ復帰の谷、仰木氏の古酒にV誓う
「オリックス春季キャンプ」(10日、宮古島)
8年ぶりに復帰した谷佳知外野手(41)が、宮古島市内の泡盛メーカー「多良川」の貯蔵庫を訪問。2005年に70歳で他界した仰木彬元監督が、1995年のリーグ優勝、96年の日本一を記念して貯蔵してある、かめの中の古酒を味わい、あと79本に迫った2000安打達成と日本一を誓った。
プロ入り当時の恩師が大好きだった古酒と初対面、谷は思わず苦笑いを浮かべた。「練習が終わる前にはもう、いなかった。きっとこんなに飲んでいたんでしょうね」。故仰木元監督からは「怒られた記憶しかない」という。「イチロー(右翼手)と田口さん(左翼手)の間だから、ボクを育てようという感じが伝わってきましたね」と、しんみりと語った。
最も印象に残る恩師の言葉は、古酒のラベルにも書かれてある「継続」だ。「2000本も早く達成したいけど、1本1本の継続ですから」ときっぱり。この日は自らも泡盛を貯蔵。かめに掛ける木札に「日本一」としたためて「チームの優勝、日本一と一緒に、オフにはぜひここに来て、いい報告がしたいですね」と、9日に誕生日を迎えた谷は気持ちも新たにしていた。