楽天ユーキリス初打ちで脅威の弾道!
「楽天春季キャンプ」(10日、久米島)
期待の新助っ人、ケビン・ユーキリス内野手(34)が、来日後、初めて全体練習に参加した。室内練習場では、昨年9月以来という打撃投手相手のフリー打撃もこなし、驚異の弾道を連発。メジャー150本塁打の実績を誇る大砲が、そのベールを脱いだ。
悪天候となったこの日、室内練習場に快音が響き渡った。46スイング。「打ってみた感じも悪くなかった。25歳でメジャーデビューして毎年のことだけど、あしたも筋肉痛だろうね」と、ユーキリスは笑顔で手応えをにじませた。
7日に来日後、本格的な練習はこの日が初めて。守備練習では一塁を担当した。慣れない日本式のキャンプだが「少しずつルーティンには慣れてきた。充実した3日間を送れている」。楽天の空気も徐々につかんできている様子で、「非常によく練習する。自分が若いときにこの練習をできたか疑問」と驚きも見せていた。
ユニークな練習も披露した。肘を曲げ、ダンベルを手のひらに乗せた状態で一歩一歩ゆっくり歩行する。普段は「ケトルベル」という筋トレ用の器具を使うが、なかったので代用したという。「肩まわり、体幹を鍛える。3月までは、この練習をいつもやってるよ」。独特の調整法で、開幕に備えるつもりだ。
星野監督は「アイツが5番を打ってもらわないと困る」と期待を寄せる。昨年はマギーが大活躍し、リーグ優勝、日本一に導いた。その穴を十分に埋められるであろう大物が、ゆっくりと動きだした。