ミスター猛ゲキ「勝つ!勝つ!勝つ!」
「巨人春季キャンプ」(11日、宮崎)
長嶋茂雄終身名誉監督(77)が11日、キャンプを視察した。宮崎で松井秀喜臨時コーチ(39)との最強師弟コンビが復活し、ミスターは猛ハッスル。松井氏、選手らに「勝つ!」を連発した。昨年、ともに国民栄誉賞を受賞した2人に、巨人単独のキャンプとしては過去最多の4万2000人観衆が集まり、宮崎に大フィーバーが巻き起こった。
うれしくて仕方なかった。午前中。長嶋氏はサンマリンスタジアム宮崎で松井氏を見つけると、朗らかな笑みを浮かべた。そしてガッチリ握手。最強の師弟コンビが宮崎で復活した。
原監督、松井氏、1軍の選手が集まる中で猛ゲキを飛ばした。ミスターは左手を突き上げて「勝つ!勝つ!勝つ!」とまくしたてた。
12年ぶりに宮崎に帰ってきた松井氏と宮崎で同じグラウンドに立っていることが、やはりうれしい。打撃ケージ裏でまな弟子の背中をポンポンと優しくたたいた。原監督を交えた3人で打撃理論も語り合った。
亀井の特打で打撃投手を務め、97球を投げた松井氏に熱視線も送った。ゴジラは9日以外はキャンプで打撃投手を務めており、「体が強いな」と目を細めた。これに当の松井氏は「取りえはそこだけ」とニヤリだ。
松井氏も、宮崎での長嶋氏との思い出は語り尽くせないほどある。「昔の思い出がよみがえってきた。苦しい思い出は何もない。毎日いつも(練習に)付き合ってくださった」とあらためて感謝した。
師匠の希望はまな弟子が将来、巨人の先頭に立つ指導者になること。つまり監督就任だ。「そういう方向にいくようにね」とミスター。2人にとって、これまで以上に思い出深い宮崎キャンプになりそうだ。