バレンティン150メートル驚弾
「ヤクルト春季キャンプ」(15日、浦添)
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、フリー打撃で、スコアボードを越える推定150メートルの“驚弾”を放つなど、2発の場外弾で度肝を抜いた。1月に米国で逮捕された影響で調整の遅れが心配されたが、変わらぬ破壊力を見せつけた。
「日に日に自分のスイングができている。毎年と同じペースに、追いつけたのかな」。主砲の表情は、充実そのものだった。小川監督も「スコアボードを越えるのは見たことないね」と驚がく。この日は、中継ぎ右腕の山本哲が打撃投手として登板し、今年初めて“生きた球”と対峙(たいじ)したバレ砲。アーチだけでなく、変化球をあえて見逃し球筋に対して目を慣らすなど、抜かりなかった。
視察した阪神・飯田スコアラーは「調整遅れをまったく感じさせない」と、今年もさらなる警戒網を敷く。22日の楽天とのオープン戦から出場予定で、実戦スタートを前に、照準をきっちり合わせてきた。