「楽天春季キャンプ」（１７日、金武）

　楽天・則本昂大投手（２３）が１７日、金武町ベースボールスタジアムで、今季初めてフリー打撃に登板した。手応えをつかんだ右腕は、２年連続となる開幕投手に名乗りを挙げた。

　若手の有望株、榎本、西田相手に１９球ずつ、直球、スライダー、チェンジアップなどを試した。安打性の当たりはそれぞれ２本と上々の内容。「思ったより投げられる。真っすぐにばらつきはあったけど、球には勢いがあった」と納得顔。見守った星野監督も「まあまあ。順調と言えば順調だな」と話した。

　昨年１５勝、フル回転で優勝に貢献したが、たまった疲労が取れず、昨年よりも仕上がりを遅らせている。それでも、この日も直球、スライダーで空振りを取るなど、調整に問題はなさそうだ。

　未定の開幕投手。指揮官から立候補制を敷かれている状況に「立候補はしようかなと。大役なので、任されるのはうれしい」と明言した。田中の抜けた楽天。エース候補の筆頭は、この男しかいない。