ハム中田出た~場外弾を含む3安打
「練習試合、日本ハム8‐0サムスン」(18日、名護)
日本ハムの中田翔内野手(24)が、韓国・サムスンとの練習試合で、1本塁打を含む3安打2打点と大暴れした。
桁外れのパワーを見せつけた。五回、先頭で、両翼97メートルの名護市営球場の左翼場外へ消える特大ソロ。沖縄のファンからどよめきが起こったが、本人は「真芯ではないよ。先っぽや。(球場が)狭いからやろ」。表情を変えることなく、ダイヤモンドを一周した。
一発だけではない。一回の第1打席は左翼線へ適時二塁打。三回の第2打席は、三塁を強襲する二塁打。いずれも強烈な弾丸ライナーを飛ばした。3打席全て長打で、順調な調整ぶりを披露した。
三塁守備への挑戦が、打撃にも好影響を与えている。今キャンプの実戦は6試合で、16打数8安打7打点。連日のように内野ノックや特守に励んでいるが、中田は「下半身強化になっている。バッティングのためにもなってるな」と言う。この試合ではゴロをさばく場面はなかったが、栗山監督は「今のところはいい感覚が出ている」と相乗効果に満足そうだった。
最強の4番・三塁を目指す24歳。着実に進化しているが「1年間、サードで試合に出るのであればストレスを感じることもあると思う。もっともっと、強くなっていきたい」と、貪欲な姿勢を崩さなかった。