ロッテ5位“アジャ”井上が右中間弾
「練習試合、日本ハム4‐5ロッテ」(20日、名護)
強烈な“アジャ弾”がさく裂した。ロッテのドラフト5位・井上晴哉内野手(24)=日本生命=が、日本ハムとの練習試合の四回、増井から弾丸ライナーで右中間席に突き刺さる一発を放った。
114キロの巨体を揺らし、ゆっくりとダイヤモンドを回った。逆方向へ放った本塁打に「右中間を意識した。うまく打てた」と誇らしげ。打たれた増井も「すごいパワー」と目を丸くした。
女子プロレスラーのアジャ・コングに似ていることから、“アジャ”のニックネームが定着。沖縄・石垣島キャンプ中の実戦では11打数8安打2本塁打とアピールした。そしてこの日は、球界を代表する速球派投手もパワーで打ち崩した。
五回1死三塁では宮西から中犠飛。七回は斎藤佑から左前打を放ち、2安打2打点。伊東監督は「(本塁打は)右方向に突き刺さるような当たり。見事だったね」と絶賛した。
5位指名ながら、5番候補に急浮上。井上は「まだまだ力不足。そんなに甘くはない」と謙虚に話すが、存在感は高まっている。