G宮国、開幕ローテ入り前進4回0封
「オープン戦、巨人3‐2楽天」(23日、沖縄セルラー)
故郷のマウンドで巨人・宮国が開幕ローテ入りに一歩前進した。4回を1安打無失点。沖縄のファンの熱烈な声援の中で47球を投げ、「これからも結果を出していきたい」とはにかんだ。
3四死球を与えたが、粘り強く低めにボールを集めた。前回登板では先頭打者弾を浴びるなど3回2失点。「制球力を改善して、調子を上げていきたい」と課題を挙げていた。この日は全12アウトのうち、併殺2つを含む9つのゴロアウトを奪った。
昨季は精神面のもろさから崩れる場面が目立ったが、平常心を貫き結果を出した。楽天の大物ルーキー、松井裕との投げ合い。力みにつながってもおかしくない状況だったが「意識は特になかった」という。宮崎キャンプ中に400勝投手のOB・金田正一氏から受けた「何も気にするな」との助言を生かした。
原監督は「手放しでほめるわけにはいきませんが、着実に階段を上ってます」と進歩を認めた。生き残りへの戦いはまだまだ続く。「もっともっとコントロールを良くして、次のレベルを目指して課題に取り組んでいきたい」と、発展途上の21歳はどん欲に前を向いた。