ハム中田、また場外弾!推定150m
「オープン戦、日本ハム8‐0DeNA」(23日、名護)
これぞ大砲の一撃。打った瞬間、日本ハム・中田は本塁打を確信した。四回。4点リードしてなお2死一、三塁。北方の初球。直球に迷いなくバットを振り抜くと、打球は右中間のネットを越え、球場後方の砂浜まで届いた。
100キロの巨体から放った打球は推定飛距離150メートルの場外弾。「1球で仕留めるつもりで打席に入りました。気持ちよく打てたね」。怪力で運んだ特大アーチを余裕たっぷりに振り返った。
飛距離増を課題に挙げてきた今キャンプで、実戦で早くも3本目のアーチ。場外弾は18日のサムスンとの練習試合に続き2本目だ。「芯に当たって角度さえつけば越えるから」。今キャンプでは通常の打撃練習後、挑戦中の三塁の特守をこなす。さらにロングティーでバットを黙々と振る。やるべきことが多いが、ハードな練習の成果が、結果となって表れている。
栗山監督はキャンプ直前、さらにたくましくなった中田の体を見て、キャンプ中の実戦で球場の外の海に届く本塁打を命じた。この日の一発は海には届かず、指揮官は「(飛距離は)ダメですね」と冗談を交えながらも「しっかり踏み込めば飛んでいくね」と頬を緩めた。
「これからも打ち込んで開幕を迎えたい」と中田。今季、3冠王を狙う4番が、順調に調整を進めている。