G大田“ゴジラ効果”で一発回答だ!
「練習試合、巨人5‐3サムスン」(25日、沖縄セルラー)
何かが、変わった。巨人・大田泰示外野手(23)が25日、韓国・サムスンとの練習試合で「1番・中堅」でスタメン出場。この日、1軍に昇格したばかりだったが、アーチを放って“一発回答”だ。
3‐3の八回。先頭の大田は右腕の真ん中高め直球を捉えた。打球は右翼防球ネット中段に突き刺ささった。これが“決勝アーチ”になった。くしくも相手の背番号は昨季まで自身が背負った「55」だった。
大田は「(右方向に)あんなに飛んでびっくりしてます。松井さんに教えていただいた成果です」と声を弾ませた。
宮崎春季キャンプでOBの松井秀喜臨時コーチから連日のように打撃指導を受けた。背番号「55」の偉大な先輩の教えや言葉は“宝物”だ。「それがあったから頑張れている」と大感謝している。
今年で6年目だが通算本塁打は2本で、未完の大器のまま。だが“ゴジラ魂”を注入され、打撃はもちろん姿勢や考え方も変わった。この日は2安打1打点。本塁打には「今までとは違う」と自身でも手応えをつかんだ。
原監督は「心技体ともに継続してもらいたいと思います」と期待した。「ラストチャンスくらいの気持ちでやらないと」と大田。結果を出し続けて松井氏に恩返しするつもりだ。