巨人・大竹、初本拠地で天敵バレ封じ
「オープン戦、巨人3‐2ヤクルト」(1日、東京ド)
巨人・大竹が新天地の本拠地のマウンドで天敵を封じた。初回2死からバレンティンと対戦。初球、135キロのシュートを強振したバレ砲のバットは鈍い音とともに折れ、ボテボテの打球が三塁に転がった。
昨季12打数5安打、4本塁打、9打点の打率・417と打ち込まれ、55号も献上した。「4本打たれたのは全部覚えている」と前日から意識し、内角攻めを宣言。その通りのボールで仕留め「相手も(シュートが来るのは)分かっているだろうけど、コースに投げられたら有効なボール」と胸を張った。
テンポよく39球を投げ込み「今まで東京ドームでは140キロ前後だった」という球速は最速144キロをマーク。「しっかり腕が振れていたということ」と満足感を漂わせた。初めてバッテリーを組んだ阿部が「投げ分けられるピッチャー」と話せば、川口投手総合コーチは「しっかり攻めた」と目を細めた。
新たに選んだテーマ曲、KAN「愛は勝つ」の旋律に乗ってマウンドに登場。前回登板の韓国・LG戦の2回0封に続き、この日は3回2安打無失点。天敵を抑え、点を与えないFA右腕の開幕ローテ入りは“心配ない”。