「オープン戦、ソフトバンク４‐２楽天」（１日、ヤフオク）

　松井裕に強烈なプレッシャーを与えた。楽天の開幕投手候補・則本が２番手で登板し、３回１安打無失点。「思った以上に良かった」。直球の最速は１５０キロを計測し、すでに立候補している開幕投手を、グイッと引き寄せた。

　２月２６日の練習試合が雨で流れ、この日が実戦初登板。五回に先頭の鶴岡に安打は許し、２死三塁の危機を迎えたが、落ち着いて今宮を空振り三振に切った。「真っすぐ、スライダーが良かった」と納得の表情だ。

　２年連続となる、大役の座を狙う。現状はキャンプから好アピールを続けている松井裕との、一騎打ちの様相。「ライバルのいない間にいいアピールができたのでは？」という質問に「（ライバルとは）誰ですか？」ととぼけ、笑みを見せた。

　星野監督は試合後、則本の開幕投手について聞かれ「そんなことは関係ない。今日、卒業式に出てるヤツがおるやないか！」とピシャリ。開幕直前まで続く、２人のアピール合戦がスタートした。