「オープン戦、オリックス１‐９巨人」（８日、京セラ）

　巨人の菅野が上原（現レッドソックス）以来となる２年目での開幕投手の座をグイっと引き寄せた。オープン戦３度目の登板で今季最長の５回を投げ２安打無失点。「結果的に０点に抑えられたので、次のステップに進める」と汗をぬぐった。

　登板前に話していた「結果にこだわる」との公言通りの快投。ストライクを先行させ、フォークで３つの空振り三振を奪った。フォークの精度には納得の表情を浮かべた。一方で「絶対に三振を取りたい場面で決め切れていないので、それが課題」と三回１死三塁のピンチで後続の打者に対し、追い込む前にバットに当てさせたことを反省した。

　内海との開幕投手争いも大詰め。決定は「１５日以降」としている原監督は「十分いいところにいる。（開幕の）候補の１人であることは間違いない」と評した。９日の阪神戦（甲子園）は内海が先発予定だが、ライバルの登板を前に、誰をも納得させる投球を披露した。