G内海、虎の熱視線「気持ち悪かった」
「オープン戦、阪神2-3巨人」(9日、甲子園)
隠すものなど何もない。今年初の伝統の一戦。しかも開幕カードで激突する宿敵の虎が相手だったが、正攻法で倒した。
巨人は迷うことなく、開幕カードで先発することが確実な内海をマウンドに送った。4回を1安打1失点(自責0)と完璧に近い投球だった。
内海は相手打者に球筋をじっくり見られたと感じた。「気持ち悪かった。見てきてるなと感じながら投げた。エサをまかれている、という雰囲気の待ち方」。だがチームとしては、それも想定内。ローテの順番や調整を最優先した結果だった。
開幕投手について、原監督は「15日くらいに考えようかな。難しい選択じゃないよ。パッと決まる時には答えは一つよ。しかし今は決めてない」と明言を避けた。現時点で菅野が開幕投手を担う有力候補だが、内海の状態もいいだけにうれしい悩みだろう。
今年初の阪神戦を前に指揮官は「うちはうちの戦い方をする」と明確な方針を示していたがその通りに戦い、勝った。これでオープン戦は4連勝だ。
今年の虎の印象について原監督は「評論家に聞いてよ。我々はいつも死力を尽くして戦うのみです」と多くは語らなかったが、その表情には揺るぎない自信が漂っていた。