巨人・川口和久投手総合コーチ（５４）が１４日、開幕投手が有力となっている菅野を叱咤（しった）した。「課題は長いイニングを投げること」とし、「リリーフを休ませます、というつもりで投げてもらわないと」と完投投手への“脱皮”を厳命した。

　昨季、レギュラーシーズンでの完投は１度きり。同コーチは「（昨季は）中６（日）で回しているのに、（新しい）イニングいくか？と言ってもいかないんだ」と振り返り、「誰の時に（リリーフは）休むんだ。そういうところが甘い」と苦言。「持ってるものは人とは違うんだ」とエースの自覚を促した。

　菅野はこの日、１５日のソフトバンク戦の先発に向け調整し、「試合の流れを感じて、ペース配分を考えた投球をしたい」とテーマを口にした。同コーチの厳しい言葉は期待の裏返し。今季の目標の一つに２００イニング登板を掲げている菅野。あまちゃん卒業が盤石の投手陣への鍵となる。