小山台 都立校悲願の甲子園1勝狙う
「センバツ組み合わせ抽選会」(14日、オーバルホール)
第86回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が大阪市内で行われ、都立校として初出場する21世紀枠の小山台(こやまだい)は、履正社と第1日第3試合で対戦する。横浜は第6日第1試合で八戸学院光星との対戦が決まり、出場校で最後の登場となった。
歴史を刻む1勝は、相手の名が大きい方がいい。4年連続出場の履正社との顔合わせに、クジを引いた主将の伊藤優輔投手(3年)は「強いところが来ちゃったなと」と苦笑い。しかし、すぐに「どこと当たっても力は向こうが上。いつも通りの野球ができれば」と、口元を引き締めた。
“因縁”の大阪勢だ。都立校が最後に甲子園に出場した2003年夏、雪谷が大敗したのが大阪のPL学園だった。過去3校が4度はね返された初戦で、再び相対することに。福嶋正信監督(58)も「東京と大阪対決か。また当たったね」と驚いた。
もっとも、気後れはない。昨秋は早実など甲子園経験のある私立を3連破しての都8強。エースを中心とした粘り強いチームを率いる指揮官は「早実と思って。そういう感じだと思う」と、強豪との戦い方は心得ている。
チームは8日から初の関西遠征を敢行した。プロ注目右腕の伊藤は2試合で6回13失点と打たれたが、まだ調整段階で想定内。打球の質の違いなどを肌で感じたことはプラスになったという。
都立校悲願の聖地初勝利へ。伊藤は「前も大阪勢?知っています。リベンジといったらあれだけど、勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。立ちはだかってきたカベを越え、歓喜の雄たけびをあげてみせる。