G菅野2年目で開幕投手へ秒読み
「オープン戦、ソフトバンク4‐2巨人」(15日、ヤフオクド)
開幕投手の栄誉を手元に引き寄せる83球だ。内海と開幕の座を争う巨人・菅野が6回5安打1失点の好投。毎回の7奪三振で、強力打線を封じ込めた。原監督は「まだ決めてない」と話すが、球団では00年の上原(現レッドソックス)以来となる2年目での開幕投手誕生は秒読みとなった。
「さらに進化させたい」と話していたフォークがさえた。真下に落ちるフォーク、カット気味のフォークを投げ分けた。「(前回登板後の)中6日の練習でつかんだものがあった」と話し、「シーズンにつながっていくと思います」と手応えを隠さなかった。
2点リードの四回無死一、三塁では、狙い通りに松田を三ゴロ併殺打に打ち取って最少失点にとどめた。今季初めてバッテリーを組んだ阿部は「良かったね」とうなずき、川口投手総合コーチも「心配していません」と全幅の信頼を寄せた。開幕まで登板はあと1回。「一つ一つ課題を克服していく」と話す菅野に、エースの貫禄が漂い始めた。