DeNA三嶋開幕決定的プンプンにおう
「オープン戦、DeNA2‐2阪神」(15日、横浜)
2年目のDeNA三嶋が、自身初の開幕投手の座を決定的にした。先発し、持ち前の剛球でねじ伏せ、5回を3安打1失点。中畑監督は「開幕投手?におうか?三嶋だろ?プンプンだよ。くっさー」と言い残して帰りの車に乗り込んだ。
「コントロールはアバウトでいい。しっかり腕を振っていこうと思った。次につながるピッチングができた」。どこか、ほっとした表情で三嶋はこの日の投球を振り返った。
前回までの2試合は7回11失点と打ち込まれていた。課題の制球を重視し、逆に直球の威力を失っていた。「考えすぎていた。キレイに抑えようというピッチングになっていた」。周囲の声を聞いて自己分析。昨季の映像を何度も確認して、荒々しさを取り戻した。
「軸になってもらう投手」と言い続けた中畑監督も、期待に応える投球に笑顔を見せる。「荒れたっていい、跳ね上がるようなフォームに戻ってくれた。(好調時に見せる)ドヤ顔はなかったけど、オレの中に伝わってきたよ」と評価した。
球団史上、新人の開幕投手はなく、2年目の開幕投手となれば、横浜時代の98年・川村(現投手コーチ)以来となる。「まだ60%。もっと腕を振ったら、もっとスピードも出る」。若き剛腕が、3・28の大役に照準を定めた。