「オープン戦、楽天１２‐６ヤクルト」（１５日、静岡）

　２年連続の開幕投手を狙う楽天・則本が、三回に集中打を浴びるなど５回６失点。「今日は何もないですね。内容がなさ過ぎます」と悔しさをにじませた。フォームのバランスについて質問されると「そういうことを考えることもできなかった」と首をひねった。

　開幕投手争いは混沌（こんとん）としてきた。現時点で候補になるのは則本を含めて３人。ドラフト１位・松井裕（桐光学園）は３試合で１２回無失点の猛アピール。当初は一騎打ちとみられていたが、１３日になって美馬が立候補した。

　指揮官の決断も鈍る。「俺は思い切って奇抜なことをやってみたいとも思うし、２年連続というのも面白い。ダークホースの美しい馬もいる」。田中のような絶対的なエースがいれば、悩む必要はなかった。「ズバ抜けたヤツがいないとも言えるな」。頭を悩ませる日々は、もう少し続きそうだ。