G内海、開幕投手の座“陥落”決定的
「オープン戦、ソフトバンク10‐0巨人」(16日、別大興産)
前日、同じソフトバンク打線相手に好投した菅野とは対照的な姿だった。巨人のエース・内海が内川に2被弾するなど5回8失点の大乱調。「すべてが高かった。打たれるべくして打たれた」と声を落とした。
慣れない地方球場のマウンド、バッテリーを組んだのが新人の小林であることを差し引いても悪すぎた。「調子自体が良くなかった。全部が高かった」。球がばらつき、直球も変化球も同じようにフルスイングされた。
オープン戦の大炎上は2月22日のDeNA戦に続き2度目。川口投手総合コーチは「良くはない」と渋い顔。原監督は「あれだけ気持ちよく振られたらいけませんね。ウチの大黒柱なのでやってもわらないと困る」と苦言を呈した。
この日の結果で、開幕投手の座は菅野に譲ることが決定的となった。「悩みっぱなしは良くない。悪いものが全部出たと思って頑張ります」。内海は必死に前を向いた。大役うんぬんよりも、開幕までの残り少ない時間での復調が急務となった。