日本ハム中田、復活の26打席ぶり長打
「オープン戦、日本ハム0‐2中日」(16日、札幌ド)
眠っていた主砲がやっと目覚めた。日本ハム・中田が七回1死で迎えた第3打席、武藤の変化球をフルスイングした。久々に両手に残る手応え。左中間フェンスを直撃する二塁打だ。
長打は4日の巨人戦で本塁打を放って以来、実に8試合、26打席ぶり。持ち味の力強い打球を本拠地・札幌ドームのオープン戦で見せることができた。「バッティングはそれほど心配してない。開幕に入ってから打てると思ってプラスに考えている」と振り返ったが、欲しかった長打が出て、表情には安ど感がにじんだ。
オープン戦打率は・139と、これまでにない大不振。挑戦している三塁守備に悩み、打撃まで影響が出ていた。「打撃より守備に集中していかないと。投手に負担がかからないようにしていかないと」。考えることは守備のことばかり。オープン戦は1失策だが、記録に表れないミスも重なり、特守を受ける日々。必死にもがいている。
首脳陣は開幕から三塁で起用する方針を固めている。昨年まで守っていた左翼に未練があった中田も「性根を据えてやらないといけない」と気を引き締めた。4番・三塁としての独り立ちを目指し、課題の三塁守備練習に力を入れる。