竜・憲伸快投!6年ぶり大役なるか
「オープン戦、中日5-5楽天」(21日、ナゴド)
他球団の開幕投手候補が続々と21日、オープン戦での最終調整をこなしたが、ナゴヤドームの先発マウンドに立ったのは中日・川上だった。開幕投手候補筆頭が円熟の投球術で楽天打線を牛耳った。
最速141キロと全盛時の速球はないものの、多彩な変化球で的を絞らせない。5回1失点。三回に無死二、三塁のピンチを招いても、落ち着いていた。岡島をフォークで一ゴロに仕留めると、続く藤田を遊ゴロ。三塁走者・嶋の生還は許したものの、銀次を見逃し三振に抑え最少失点で切り抜けた。
友利投手コーチは「開幕投手かは別として」と前置きし「ゲームをちゃんとつくってくれる。ベテランらしく、きっちり仕事をしてくれる」と称賛した。川上は「自分は開幕でも、3戦目でも同じ。一度はクビになってますし、チームの勝利のために投げるだけです」。開幕投手となれば、6年ぶり7度目。どん底からはい上がったベテラン右腕の準備が整った。