ソフト圧巻13連勝!松田選手会長1号
「オープン戦、広島5‐11ソフトバンク」(23日、マツダ)
これ以上ない形でソフトバンクが、オープン戦を締めくくった。最終戦となった広島戦も打線がつながり、11安打で11得点。オープン戦記録の13連勝(2分けを挟む)で、勝率は史上2位の・882。秋山監督は「いい調整ができた。いい形なんじゃない。打つ方は上がってきている」と、大きな手応えを口にした。
冷静沈着な秋山監督の頬が緩むのも無理はない。安定した投手力もさることながら、連勝を支えた打線の破壊力は本物だ。第1打席で適時二塁打を放っていた松田が五回、左中間にオープン戦第1号をたたき込んだ。「(本塁打が)1本出るのと出ないのでは気持ちが全然違う」。打撃好調な野手陣の中で目立っていなかった松田にも待望の一発が飛び出し、シーズン開幕へ向けての打線の準備は完全に整った。
松田は七回にも右中間三塁打を放つなど、3本の長打すべてが得点に絡んだ。試合前には、選手会長としてベンチ前の円陣で「俺がやる!」と何度も叫んだ。「シーズン前最後の試合なので」と、あらためてチームの士気を高め、有言実行の打撃でけん引した。
打線は9番中村から1番本多、2番今宮と切れ目がなく、オープン戦19試合で12球団最多の36盗塁。開幕前に圧倒的な強さを見せつけ、3年ぶりの日本一に向けて万全の陣容を整えた。