今治西初戦敗退…応援団も30分遅れ
「選抜高校野球・1回戦、桐生第一5-1今治西」(25日、甲子園)
力を出し切れぬまま、今治西(愛媛)が初戦で敗退した。エース左腕・神野靖大投手(3年)が二回までに4点を失った。昨秋に左肘を疲労骨折。投げ込み不足の影響か「立ち上がりにバタついてしまった」と、11安打5失点の内容に唇をかんだ。
直前に主砲・福原が、インフルエンザとみられる症状を訴え欠場。急きょ2年生の秋川を4番に据えた打線は、九回に1点を返すのがやっとだった。応援席では、生徒や教員ら計570人を乗せたバス16台が渋滞に巻き込まれ、試合開始に約30分遅れるトラブルも。チーム内外で思わぬ誤算が続いた。
桐光学園・松井裕樹(現楽天)に22三振を喫した一昨年夏の雪辱はならなかった。神野は「この悔しさを受け止め、夏に向けて練習したい」と懸命に前を向いた。