「日本ハム-オリックス」（２８日、札幌ド）

　日本ハム・大谷翔平投手（１９）が２８日のオリックスとの開幕戦に指名打者で出場することが２７日、濃厚となった。相手先発の金子を昨季５打数３安打１本塁打と得意にした二刀流。２年目の初陣は野手として、勝利に貢献する。

　準備は整った。全体練習を終えた大谷は「いよいよ始まりますね。楽しみにしています」とうっすら笑顔を浮かべて気合を入れた。今季、先発投手中心の起用が見込まれる中でも、非凡な打撃を見せるからこそ、首脳陣は野手としても起用したくなる。打撃練習では逆方向中心に打ち返し、左翼席へも軽々と柵越え。周囲の度肝を抜いた。

　栗山監督は「大谷についてはご想像にお任せします」と不敵に笑ったが、中軸で起用する方針を固めたもよう。大谷自身も金子撃ちのイメージはできている。「なかなか打てないと思いますけど、１球は真っすぐが来る。甘い球が来たら打てる準備はしていきたい」と青写真を描く。

　開幕３連戦は野手でフル帯同し、投手としては４月３日のソフトバンク３戦目での初先発が濃厚だ。昨季の開幕戦・西武戦は「８番・右翼」で４打数２安打を放ち、鮮烈なデビューを飾った。あれから１年。投打にわたってさらに存在感が高まる二刀流から今年も目が離せない。