阿部G滅…封殺プレーと勘違い一塁送球
「巨人3‐5阪神」(29日、東京ド)
失態だった。巨人が信じられないような守備のミスを犯し敗れた。
3‐3で迎えた九回の守備、無死満塁。西岡のゴロを一塁のロペスが捕球しベースを踏んだ後で本塁に送球した。この場合、捕手の阿部は突っ込んでくる走者にタッチする必要があった。だが阿部は、打者走者の西岡に視界を遮られたのか、三走の上本にタッチせず、本塁を踏んで一塁に転送。勝ち越し点を献上してしまった。
痛恨のミスをした阿部は「ベースも見えなかった。確認できなかった。申し訳ない」と猛省。原監督は目をぎらつかせ「あのプレーは起こしてはいけないプレー。ジャイアンツは、二度とああいうプレーは起こしません」と怒り心頭だ。
目を覆うような拙攻も響いた。16安打も放ちながら14残塁で、わずか3得点。指揮官は「ここ1本がなかなか出なかった。粘って粘って戦いましたけど…」と苦虫をかみつぶしたような表情だった。
宿敵に見せてはいけない隙を見せ、開幕連勝も逃した。昨季のセ界王者もまだ盤石ではない。