谷繁竜が単独最下位 大野が悪夢2被弾

 「中日1‐6広島」(29日、ナゴド)

 マウンド上で中日・大野が両膝に手をつき、エルドレッドが雄たけびをあげる。二回と六回。まるで悪夢のVTR。打球は左翼席中段へ消えていった。

 六回2死三塁、エルドレッドに1ボールからの2球目。捕手の谷繁兼任監督は内角のボール球を要求した。にもかかわらず、直球が真ん中に。四球で歩かせるはずが、まさかの2ランを食らった。

 二回1死には、打者もカウントもストレートの球種も142キロという球速も同じ。先制弾を浴びていた。「(六回は)2球連続でボールのサイン。勝負する気はなかった。やられ方が低レベル」と悔しさをにじませた。

 谷繁兼任監督の初勝利はお預け。セ・リーグ唯一の連敗スタートとなり、単独最下位となってしまった。

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