オリのディクソン12球団完封一番乗り
「日本ハム0‐5オリックス」(29日、札幌ド)
前日の延長十二回サヨナラ負けの悔しさを消し去る快投だ。最後にミランダを一ゴロに打ち取ると、オリックスのディクソンは平野恵と抱き合った。114球で来日初完投初完封、今季12球団完封一番乗り。「人生で一番多く投げたかも」と笑顔をみせた。
最速149キロの直球を軸にわずか4安打、7奪三振。「自分でも原因は分からないが、去年よりストレートが速くなった。十分に休養できたからかな」と隙を与えなかった。
オープン戦は3試合に登板し、計15回2/3で21安打7失点。特筆すべき結果を残したわけではなかった。しかし開幕直前の調整では「来日2年目で日本野球のスタイルが分かってきたし、相手の攻め方も見えてきた」と話すなど、シーズンへ向け自信を深めていた。
「昨日の試合で相手が勢いづいていたから、勢いをこちらへ向けるように投げた。バックがよく守ってくれて、攻めの投球ができた」。チームメートとの信頼関係で大きな勝利をもぎ取った。