ハム大谷、念願のプロ初猛打賞に笑顔
「日本ハム8‐4オリックス」(30日、札幌ド)
二刀流の日本ハム・大谷が、プロ初の1試合3安打をマークした。初の猛打賞には意外な気もするが、本人は意識していた。「(3安打が)まだないことは知ってました。打ちたいなと思ってました。最後まで粘り強く打席に立つことができました」と笑顔を見せた。
厳しい“労働条件”の中でも、結果を残した。試合前は、4月3日のソフトバンク戦先発に向け、ブルペンで60球を投げた。その後、3番・指名打者で試合に出場。初回、右犠飛で打点を挙げると、二回には右線二塁打、五回に左前打を放った。そして七回は海田の外角球を強いゴロで左前へ運んだ。
昨季は複数安打が13試合あったが、試合途中で集中力が途切れることがあったという。しかしプロ2年目を迎え、技術はもちろん、精神的にも進化したところを見せた。加えて「(投手の)データを見たりして、狙い球を絞っていけてます」。配球を研究している成果が出ている。
大谷には厳しく接する栗山監督は、初猛打賞にも「今までちゃんとやってなかっただけだよ」と冗談めかしながらも、「投手の攻め方を考えて対応しているね」と評価した。頼りになる3番の働きもあり、チームは12安打8得点で快勝。「次もしっかりやりたい」。野手でも、投手でも、チームに貢献する。