松井裕「緊張」6回3失点黒星デビュー
「楽天1‐7オリックス」(2日、クボスタ)
悔しさと反省が残ったプロ初登板初先発だった。楽天ドラフト1位の松井裕(桐光学園)が、6回3失点で黒星デビュー。「緊張してしまって、テンポが悪くなってしまった」と、肩を落とした。
5球団が競合した、注目度抜群新人のデビュー戦。本拠地では、平日のデーゲームで球団史上最多となる2万1861人のファンが駆けつけた。初回、先頭のヘルマンに左前打を許すと、二盗、三盗を決められ、2死三塁からペーニャに先制の左前打を許した。
森山投手コーチが「緊張でけん制やクイックでの投球など、気が回っていなかった」と言うように、走者を背負ってから動揺が隠せなかった。六回にはスクイズを決められるなどで2点を失い、この回までで降板。112球で初登板を終えた。
それでも、初回は糸井をフルカウントから148キロ直球で見逃し三振に仕留めるなど、光るところもあった。星野監督は「いい球、悪い球がハッキリしてたけど、五回まで1失点はこれからが楽しみ」と及第点をつけた。
次戦は9日の日本ハム戦(札幌ドーム)が最有力。「次回チャンスがあればチームのために頑張りたい」と左腕。指揮官は「こういう経験を積み重ねて、どんどん成長してほしい」と、あらためて18歳に期待を寄せた。