G15得点で大逆転!アンダーソン5の5
「DeNA9‐15巨人」(2日、横浜)
すさまじい打線の破壊力だった。5点差をはね返し、21安打15得点の爆勝。5安打3打点と、“猛打ショー”の主役を演じたアンダーソンは「日本に来て、開幕間もない時期にこれだけの仕事ができてうれしい」と笑みを浮かべた。
反撃ののろしを上げたのは、0‐5で迎えた六回だ。アンダーソンが右翼席に2号ソロを運ぶと、続く村田は左翼席へ1号ソロ。さらにロペスも4号ソロを左翼席へ。巨人では08年8月28日の横浜(現DeNA)戦で小笠原、ラミレス、谷がマークして以来、6年ぶりの3者連続本塁打で尚成をKOした。
再び5点差とされたが、八回にアンダーソンの2点適時打などで追いつき阿部の押し出しで勝ち越し。勢い止まらず、この回一挙10得点でDeNAリリーフ陣を粉砕した。
球団初のキューバ出身助っ人。年俸6000万円、ジャパニーズドリームをつかもうと、家族を米国に残して来日。ハングリー精神旺盛で、阿部や長野、コーチ陣の助言を受け日本野球に順応した。
巨人の助っ人が5安打するのは、94年のコトー以来20年ぶり。アンダーソンの活躍に、原監督は「ヘッヘッヘ。そういうこともあるでしょう」と誇らしげ。強力打線に恐怖の3番が誕生した。