3年目のハム上沢が初登板初先発初星
「ソフトバンク1‐3日本ハム」(2日、ヤフオク)
2点リードで迎えた九回の守り。2死一、二塁。一打同点のピンチに、日本ハム・上沢はベンチで祈った。武田久が江川を左飛に打ち取り、プロ初登板初勝利が決まると両腕を突き上げた。「率直にうれしいです。(初勝利まで)長かったです」。目に涙を浮かべた。
プロ初登板は「今までにない緊張だった」という。二回1死一塁ではボークで二進を許したが、この回を無失点で切り抜け波に乗った。最速146キロの直球にフォークを織り交ぜ、6回1失点、毎回の7奪三振と力投した。
専大松戸から2011年度ドラフト6位で入団した187センチの長身右腕。3年目の初登板でつかんだウイニングボールは千葉から応援に駆けつけた両親に贈る。20歳は「自信になりました」と胸を張った。