伊東ロッテ5連敗…サヨナラ機生かせず

 「ロッテ1‐3西武」(2日、QVC)

 一打サヨナラのチャンスも瞬く間にしぼんだ。2点を追う九回無死満塁。ロッテの5番・角中の右飛、代打ブラゼルの中飛はいずれも浅く、タッチアップは無理。最後は代打サブローが遊ゴロに倒れた。開幕11連敗した02年以来、12年ぶりとなる開幕5連敗の屈辱だ。

 「いつトンネルから抜け出せますかね」。会見場に現れた伊東監督は、そう自ら切り出した。口調は冷静ながら、表情には悔しさがにじむ。無得点に終わった九回の攻撃を振り返り「あそこで点を取れないのが今の現状」と唇をかみしめた。

 クリーンアップ以外の打順を大幅に組み替えて臨んだが、5安打無得点。六回、今季初めて1番に起用した加藤を一塁に置きエンドランのサイン。しかし西武バッテリーに外され、加藤は盗塁死。指揮官は「動かそうとすると失敗に終わる」と深いため息をついた。

 この日は、春休みの子どもたちをターゲットにした平日デーゲーム。集まった1万6029人に、開幕初星は届けられなかった。

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