オリックス金子、自己最多14Kで完封
「オリックス3‐0西武」(4日、京セラ)
エースが本領を発揮した。自己最多となる毎回の14奪三振、2安打完封。ホーム開幕戦で完璧な投球を披露したオリックス・金子は、ヒーローインタビューで「1年に1回くらい、こういうピッチングをしたいと思っていたが、登板2度目でしてしまい先が思いやられます」とおどけ、ファンの喝采を浴びた。
開幕戦の3月28日・日本ハム戦は6回2/3を3失点。「開幕戦はふがいないピッチングで迷惑をかけた。連勝でホームに帰ってきて、絶対勝ちたかった」と、決意とプライドを秘めたマウンドだった。
三回から四回にかけて、4者連続三振。2安打されたのはいずれも序盤、4番・浅村だった。しかし七回の第3打席は直球のサインに首を振り、チェンジアップで空振り三振。「ストレートを投げないといけないかと思ったが、試合なので変化球を投げさせていただきました」。終盤は付け入る隙を与えなかった。
昨年8月21日・ソフトバンク戦以来の完封で、チームを4連勝、貯金3に導いた。これでチームは2010年4月1日以来の単独首位。しかも今季先発した全5投手が白星を手にした。森脇監督は「最後まで隙を見せなかった。これぞエース」と称賛した。