ライアン2年目の進化!チーム白星独占
「ヤクルト5‐2阪神」(4日、神宮)
八回1死一、二塁。ヤクルト・小川はマートンを遊ゴロ併殺打とすると、珍しく感情をあらわにして声を出した。最大のヤマ場で難敵を抑え、8回2失点でチームを自身が勝った開幕戦以来の勝利に導いた。
「あそこが勝敗の分かれ目だった。自然と気持ちが出た」。八回は球数が120に迫る中「開き直るしかない」と心を決め「打たれた球は高かった。低めに投げ切ったらどうか」。前打席で適時打されたシュートで注文通りにゴロに仕留めた。
新人王に輝いた昨季はピンチを招き、イニング途中で降板するシーンが目立った。それだけに、八回は「絶対自分で断ち切らないと、と思った」と2年目の進化に胸を張った。「次もベストな投球ができるよう準備したい」。エースの貫禄を漂わせた。