ロッテのドラ1“アー君”石川完投星
「ロッテ7-1日本ハム」(6日、QVC)
お立ち台に上がったロッテのドラフト1位・石川(東京ガス)は、初々しく喜びをかみしめた。「この言葉しか見つからないです。うれしいです」。プロ初勝利を、両リーグ通じて新人一番乗りとなる完投で飾った。
五回終了後に雨で34分間の中断を挟んだが、集中力は途切れなかった。これまで六回に球威が落ちるスタミナ不足が課題だったが、「気持ちで投げました」と石川。自ら「行きます」と志願した九回には、大谷にこの日最速タイの144キロを投じた。シンカーも球場特有の強風で程よいブレーキがかかり、絶妙な緩急が光った。
石川歩(あゆむ)、25歳。88年生まれのマー君世代だ。実はオープン戦を含め6試合に登板し、自身に1度も負けが付かない“不敗神話”が継続中。マー君ならぬ“アー君”が新風を吹き込む。