亜大山崎が開幕完投星 12球団熱視線
「東都大学野球、亜大3-1中大」(7日、神宮)
春季リーグ戦が開幕し、6連覇を狙う亜大が中大に競り勝った。今秋ドラフト1位候補右腕の山崎康晃投手(4年・帝京)が10奪三振で1失点完投勝利を挙げた。駒大はエース・今永昇太投手(3年・北筑)が3安打完封と好投し、拓大に先勝した。
負けないエースの系譜をしっかりと受け継いだ。初の開幕投手で10K完投星。亜大・山崎は「歴代の先輩が築いてきたものがある」と、重責を果たした充実感をにじませた。
二回に先制を許したが、最少失点で切り抜けた。最速147キロを計測した直球をファウルされて粘られる場面もあったが、ツーシームなどの変化球も駆使。阪神・中村、中日・落合両GMら、NPB12球団のスカウト陣の前で中盤以降は立て直し、九回の勝ち越しにつなげた。
一昨年と昨年のエース、東浜(現ソフトバンク)と九里(現広島)の連続写真を自室の机に張っている。5連覇を支えた先輩は最高の手本だ。「2人を超えられるようになりたい」。山崎が開幕戦で存在感を示し、チームは戦後初の6連覇へ好発進した。