「関西学生野球、関学大７-３京大」（７日、わかさ）

　２試合が行われ、ともに１勝１敗で迎えた関学大が京大を、同大が関大をそれぞれ下し勝ち点を挙げた。京大は２００２年秋以来、２３季ぶりの勝ち点を狙ったが、先発したプロ注目の田中英祐投手（４年・白陵）が５回で６失点と崩れ、“金星”を逃した。また同大・柏原史陽投手（３年・桐光学園）は毎回奪三振での完投勝利。

　京大の歴史を塗り替える、という思いの大きさが、焦りを呼んだか。田中は初回１死二塁とされ、３番・中島の初球に暴投。これで二走・出口が一気に先制ホームを踏んだ。

　「追う立場となって、苦しかった。相手は本気で勝ちに来てました」と、昨秋王者・関学大の圧力を感じ続けるマウンドとなった。

　四回には３安打を浴び、ここでも暴投が絡んで１失点。そして五回、味方の失策からあっという間に４点を加えられ、この回限りでの降板となった。

　田中は「七回には３点を返してますし、追う展開でも気持ちを切らないようにしないと」と課題を口にした。

　一方で「（暴投など）僕のミスでの敗戦」と、力負けでないことを強調。次戦でのリベンジに切り替えを図っていた。