「阪神５‐６ＤｅＮＡ」（８日、甲子園）

　主砲のお目覚めの一発が、試合を決めた。七回、３点差としてなお２死満塁。ＤｅＮＡ・ブランコが藤浪からバックスクリーンへ今季１号の逆転満塁弾。「最高の気分。藤浪の唯一の失投だったよ」と興奮気味に話した。

　昨季は３、４月で１５本塁打したが、今季は７試合で０本だった。「監督のアドバイスでフォームをちょっといじったんだ。内容？秘密だよ。相手ピッチャーに分かっちゃうからね」とニヤリ。６日の広島戦でも２安打。確実に登り調子だ。

　試合前は左手首の古傷の違和感で打撃練習を途中でやめた。そんな不安は一発で吹き飛ばした。中畑監督は「ブランコに一発が出て、粘って勝ちに結びつけた。あの野球ができればチームは良くなる」と上機嫌。４点差を、七回２死走者なしからの大逆転。手応え十分の１勝だった。